いろんなスティールパン その4

数年前にトリニダードの空港に展示してあったいろんな種類のスティールパンのお話の続き。

最後はテナーパンです。


●Old Time Tenor Pan(昔のテナーパン)

そう、古いテナーパン。最初でいきなりなんなんですが、説明は特になし。

考えるな、感じろ…。そういうことだと思う…。音盤がみっちりしてるのがなんか良い。

●19 Note Tenor Pan(19音のテナーパン)

ここからは逆に説明が長い。英語が難しくてつらい。多分こう書いてある。

説明書き「19音のテナーパンはエリー・マネットにより1950年代に創り出された。その深さは約4インチ。このパンの重要性は、Fシャープの音がパンの中央にあり、半音階で成る他の音がドラムの外縁に配置されているという点である。Fシャープの周りを取り囲むように、オクターブとして6つの音が並べられている。この配置により、奏者は予定外なことが必要な時に複雑なものも演奏できたり、移調が必要になったりしても対応ができた。」

ウィキペディアによると・・・

エリーマネットは廃棄されたオイル缶を使ってスティールパンを作った最初の人。1939~1941に自らのバンドOval Boysで演奏した。1951にはTrinidad All Percussion Orchestra(TASPO)のメンバーでありチューナーだった。

1948年にロンドンで音楽を学ぶ奨学金を得たり、1960年代にはUS Navy Steel Bandを設立するために渡米したり、別のプログラムでNYを訪問したり(アンディーナレルのお父さんが招待したらしい)、そのあともアメリカの大学などでたくさんパンを作ったそう。

いい音ですね〜。ほんとに。

ざらついてモヤついたこの音。まったり暑い空気と湿度を感じるようないい音。

●Spider Web Tenor Pan(スパイダーウェブテナーパン)

そして、個人的に見た目が一番かっこいいんじゃないかと思っているスパイダーウェブパン。

名前はなんかヒーローみたいだし✨

説明書き「スパイダーウェブテナーパンは1960年代初期にアンソニー・ウィリアムズによって創り出された。このパンは4度と5度のパターンで構成されている。4度と5度のパターンというのは、つまり、パンの外縁に沿って反時計回りの方向に続くスケールの中で、それぞれの音が前の音の5度になっている「五度圏」と同じことである。最初の音がミドルC(ド)であり、その音はパンの真ん中から見て南端の方向に配置されている。「五度圏」の考え方は古代ギリシャにおいて創り出されていたが、アンソニー・ウィリアムスはこのことを全く知らず、実験の中でこのことを発見している。」

アンソニーウィリアムズはセントジェームス(っていう場所)の"Five Graves to Cairo” で演奏を始め、そのあとHarlem Nightingale Steelband、Sun Valleyians、Trinidad All Steel Percussion Orchestra(TASPO)と演奏を続け、1953にスパイダーウェブを作り、そのあとバンドリーダー兼チューナー兼アレンジャーとしてPan Am North Starsに在籍。

こうなるとTASPOが気になってくるよ。レジェンドが2人もいたってことでしょう。。。

音はやっぱり素朴ですてきだ。外周の音の深さがたまらない🤤

●Powder Coated Tenor Pan(パウダーコートのテナーパン)

テナーの説明文は英語が難しくてほんとにつらい。いろいろ間違ってたらごめんなさい。

説明書き「パウダーコーティングとは、スティールパンに装飾的かつ保護的な役割で施される

仕上げ加工の先進技術。静電塗装または圧縮空気を用いた塗布方法(スプレーガンのこと?)、または流動床法で表面にパウダー状の塗料を施すという工程である。その塗布法により、この仕上げは耐久性があり、高品質で傷に強い。色は非常に目立つが、その色調の変更は難しい。」

専門用語・・・つら😢気絶しそう。

パウダーコートの製品は日本にもたくさんありますね。

●G Soprano Pan(Gソプラノパン)

Gパン。私の中でかなり謎めいているヤツ…。
説明書き「Gソプラノパンはパンファミリーの中でも最も最新のもので、ハイテナーとローテナーとダブルテナーまでの音域をカバーできる。Gソプラノパンは通常のテナーパンより大きく、高品質のスティールでつくられている。それにより、音楽的に正確で忠実度の高い楽器となっている。

Gパンは、楽器自体の音楽的サウンドの純度を損なうような、音楽的ではない共鳴で発生した振動を排除もしくは削減するためのさまざまな技術が盛り込まれている。

Gソプラノパンの配置は、Aシャープのサイクルと5つのシャープ音を?ベースとしていて、すぐににオーケストラのソプラノセクションの全音のレイアウトに活用された。」

あ~もう最後の文がわからない。なんかすいません。一応英語の全文も載せておきます。

良くわからないけど、なんかすごいってことだけはわかる。

高品質のスティール…叩いてみたいな🤤

そしてこれです。機械のやつです。

●P.H.I PAN (Percussive Harmonic Instrument)

パーカッシブハーモニックイントゥルメント。

説明書き「P.H.I PANはスティールパンファミリーの中でも最新のもの。P.H.Iはパーカッシブハーモニックインストゥルメントの略で、全く異なるトーンやハーモニーが生み出せる。ファイバーグラスとシリコンパッドで作られており、Aシャープと5シャープ(またでた!わかんないやつ😢)のパターンを再現できる。べロシティセンシティビティと呼ばれる技術はスティックだけでなく指で演奏することも可能にした。Keith Maynardはこの楽器の発明者の一人である。このプロジェクトは西インド諸島大学のスティールパンラボラトリーから生まれた。」

A (sharp) and 5 (sharp) patternっていうのがどう訳すのかよくわからないな・・・。

これは触ったことない。ベースの音も出るってきいてことあるけど、どうなんだろうか。

なんか、黒に白っていうのが、ちょっと気持ち悪い。なんだろ。。。虫っぽいというか…💦

あとはちょっと番外編。

●The Convex Lead Pan(凸状リードパン)

凹んでなくて、出っぱってますね。こんなのもあるんだね。

説明書き「このパンは、初期のスティールバンドにおいて、テンポや曲をリードするために設計された。そのフォームや機能はシンプルで、伴奏している人がすぐにわかるような簡単なメロディーを奏でられる音の構造になっている。凸型のデザインは初期の起源のものであり、このモデルはより一般的である凹型のパンへの大規模転換より前から存在していた。」

ほんとに初期のものなんだね。誰が作ったかは書いてない…。これもまた謎めいちゃったな…。

テナーパンやリードパンの写真はこのくらいでした。

テナー部門が難しくて、時間がかかってしまった。でも良い勉強になった。

スティールパン製作のレジェンド達については頭がこんがらがってきたので、あとで整理したいと思う。


ところでまた緊急事態宣言。練習場所が使えなくなったり、本番がきまりにくかったり…あるけど、トリニスタはここぞとばかりに基礎練なんかもしてます。

この機会にバンドの基礎の力をしっかりつけられたらいいな〜。


Steelband TRINISTA

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